脱塩(デソルト®)調理

脱塩(デソルト®)・減塩の需要

脱塩・減塩の需要

これまで高血圧の方(特に高齢者)や透析治療を受けている方の1日の塩分摂取量は、6g以下が望ましいとされてきました。さらに2015年の厚生労働省の発表によると、成人病予防の観点から、塩分摂取量の目安が男性が「9.0g/日未満」から「8.0g/日未満」に、女性が「7.5g/日未満」から「7.0g/日未満」と値が低く変更され、減塩・脱塩(デソルト®)志向が大きく広がっています。

しかし、一般的な醤油では大さじ一杯で約3gの塩分量になります。醤油が欠かせない調味料となっている日本の一般家庭では、摂取量を毎日コントロールすることは容易ではありません。
また塩分を除くことで料理自体も味気がなく、物足りなさを感じることもあるでしょう。

そのため、減塩であっても味がしっかりとして美味しく、健康的な調理法のニーズが高まってきています。

脱塩(デソルト®)調理とは

脱塩(デソルト®)調理とは、醤油、味噌など私たち日本人にとって調理に欠かすことのできない調味料から塩分のみを取り除き、本来の旨味を最大限に残した醤油や味噌を使用することにより、『塩分摂取量1日6g以下』という目標を達成するような料理の提供を可能にする調理のことを言います。
従来の減塩した味気のない料理と異なり、一般的な減塩よりも塩分量が少なく、しかしながら味はしっかりと付いている料理を楽しんでいただける当社独自の調理法です。
脱塩(デソルト®)しているため保存方法や使用条件に制限がありますが、完全調理品を急速冷凍で完全凍結しているため、雑菌の繁殖が抑えられます。これにより塩分摂取制限されている方々にも提供が可能になり、お手軽に召し上がっていただくことができます。

脱塩(デソルト®)調理の特徴

通常のプロセスを経て作られた調味料を、特殊な方法で脱塩(デソルト®)(ナトリウム、カリウムのみ)することにより、調味料の持つ本来の旨味、風味、味わい、ミネラルなどの有効成分がほとんど損なわれません。脱塩(デソルト®)された調味料を料理に使用することにより、塩分が限りなく減らされているにもかかわらず、味のしっかりと付いた美味しい料理を楽しんでいただけるのが、脱塩(デソルト®)調理になります。

脱塩(デソルト®)調理の課題

脱塩(デソルト®)した調味料は塩分量が少ないものとなっているため、保存期間や賞味期限に課題があります。当社では脱塩(デソルト®)を施した調味料をセントラルキッチンの管理された環境でのみ使用しております。また完成した調理品はクックフリーズとして冷凍管理されますので、品質の変化はございません。